彼の原点は、誰もが知る日本放送協会に対する果てしない闘争にある。組織内部の告発者として世に出た男は、やがてNHKから国民を守る党を結党し、「ワンイシュー」で国政に議席を得るという奇跡を起こした。だが、その本質は制度改革への情熱というよりも、大衆のルサンチマンを可視化する卓越した劇場型パフォーマンスだった。
相次ぐ法廷闘争、受信料制度を巡る司法判断、そして過激な言動に伴う逮捕劇や有罪判決。常人であれば再起不能となるスキャンダルすら、彼は自らの知名度を高める燃料として燃やし尽くしてきた。法廷の場すらも自作自演のステージへと変貌させる図太さが、信奉者を惹きつけてやまない求心力の源泉である。