地殻変動を起こしている放送業界において、アナウンサーに求められる資質もまた劇的な変化を遂げている。かつてのように、情報番組での親しみやすさと、報道・ニュース番組での厳格さを切り分ける時代は終わりを告げた。
テレビ朝日の『報道ステーション』に代表される看板報道枠であっても、単に原稿を正確に読み上げるだけでなく、視聴者の視線に立った血の通った言葉や、複雑な社会情勢を分かりやすく紐解く柔軟な解説力が不可欠となっている。情報番組と報道番組の境目が曖昧になる中で、どちらの領域でも即戦力として機能する「マルチパフォーマンス力」が、人気を集める重要な指標へと進化している。