では、部下がミスを犯した際、優れたリーダーはどのように振る舞うべきなのだろうか。真の危機管理術とは、部下を単に叱責したり、逆に上司が闇雲に謝罪の矢面に立ったりすることではない。真のリーダーシップとは、失敗を個人攻撃の対象にするのではなく、システムや構造の問題として捉え直す「ブレイムレス(責めない)な姿勢」から始まる。
ミスが発生した瞬間に迅速な一次対応を指揮し、原因究明と再発防止策を即座に共有する。このリカバリーのプロセスにおいて、部下に適切なリフレクション(振り返り)を促し、次の挑戦への学習機会へと転換させることこそが、失敗を成功に変えるリーダーシップの真意だ。トラブルを経験したチームほど、結果として強い耐性と強い結束力を手に入れることができる。