サービスの変質を加速させた最大のターニングポイントは、イーロン・マスク氏による買収と、その後のX Corp.による強硬なプラットフォーム改変である。長年親しまれた青い鳥のアイコンや「Twitter」の名が廃止されたことは、長年の愛用者にとって精神的な断絶を意味していた。
マスク氏の主導下で導入された認証バッジ(有料プラン)の仕様変更は、言論の平等を揺るがした。課金ユーザーの投稿が優先表示される仕組みは、資金を払えば声が大きくなるという非対称性を生み、質の低い情報や炎上商法がタイムラインの目立つ場所を占拠する原因となった。
さらに、ブロック機能の仕様変更やAPIアクセス有料化に伴う外部アプリ・サードパーティ制ツールの排除は、ユーザーが自らの閲覧環境を守る手段を大幅に奪った。かつて多様で自由だったエコシステムは、一人の経営者の意向によって急速に狭められていったのである。