本作がカルト的な名作として語り継がれる背景には、脚本の良さだけでなく、西谷弘監督をはじめとする演出陣の美学と音楽の融合があります。
ディーン・フジオカ自らが作詞・作曲を手掛けた主題歌『Echo』は、当時流行していた一般的なJ-POPドラマ主題歌とは一線を画す「Club wave」と呼ばれるダークなエレクトロ・サウンドを採用。絶望の淵から這い上がった真海の冷徹な狂気と、胸の奥底で燻る悲哀を完璧に表現し、第12回コンフィデンスアワード・ドラマ賞にてドラマソング賞を受賞するなど音楽業界からも絶賛されました。
ネット上の一部コミュニティでは「過激な拷問シーンや復讐の過酷さから視聴率が伸び悩んだ」という言説が散見されます。しかし、放送当時の録画視聴率(タイムシフト視聴率)や見逃し配信の再生回数は同クール内でトップクラスを記録しており、「リアルタイムの世帯視聴率という単一指標では測れない、熱量の高い熱烈なファン層を形成した作品」というのが業界内の確かな定説です。第11回コンフィデンスアワード・ドラマ賞ではディーン・フジオカが主演男優賞を受賞するなど、批評家筋からも極めて高い評価を獲得しています。