学力偏差値は、テストを受けた集団(母集団)の中で自分が平均からどれくらい離れているかを示す統計指標です。平均点を「偏差値50」、標準偏差を「10」として正規分布曲線を描いた場合、偏差値40の割合は上位約84.13%に位置します。
これは、受験生が100人いるテストであれば、上位から数えて約84番目(下位約16%)に相当する順位です。数字だけを見れば「下位層」と認識されやすいものの、これはあくまで「そのテストを受けた母集団の中での相対的な位置」に過ぎません。
重要なのは、「どの母集団のテストか」によって偏差値40の価値が根本から異なるという点です。例えば、中学受験に挑戦する小学生は全体の上位20〜30%の学習層が中心であるため、中学受験における偏差値40の学校は、高校受験に換算すると偏差値50台半ばの進学校に相当します。
一方、高校受験は同世代のほぼ全員が参加するため、偏差値40は基礎学力の定着が遅れている状態を示します。大学受験では高校進学者のうち上位半数程度が母集団を形成するため、高校受験で偏差値50前後だった層が大学模試を受けると偏差値40前後に落ち着く構造となっています。