周囲に多くの住宅が立ち並ぶ中で、毎年特定の住居ばかりが選ばれる現象には明確な環境的要因が存在します。一方で、一度泥をつけ始めたもののツバメが巣作りを途中で諦める理由にも、住宅構造や周囲の環境変化が深く関係しています。
ツバメが巣作りしやすい家の特徴としては、以下の物理的・環境的条件が挙げられます。
- 軒や庇(ひさし)が十分にあり、雨風や直射日光を直接受けない構造
- 外壁材に適度なザラつき(モルタル壁や凹凸のあるサイディング)があり、泥が付着しやすい
- 適度な人通りがあり、カラスやヘビが侵入しにくい動線が確保されている
- 近隣に水田、河川、公園などがあり、泥や虫の補給ポイントが近い
対照的に、近年普及しているフッ素コーティングや光触媒を施したツルツルの超低汚染外壁では、泥を塗り付けても重みで滑り落ちてしまい、基礎部分の定着に失敗して営巣を断念するケースが急増しています。また、人通りが過剰でドアの開閉が激しすぎる場所や、夜間も強いセンサーライトが直射する玄関、付近にカラスの縄張りがある環境なども、営巣放棄の主要因となります。