魘夢を初めて目にした多くの読者が抱く最大の疑問が、「女性なのか男性なのか」という性別をめぐる謎です。洋装の燕尾服をまとい、まつ毛の長い伏し目がちな瞳と中性的な声色を持つことから、初登場時は女性鬼と見紛うファンが続出しました。
公式設定資料集『鬼殺隊見聞録・弐』において、魘夢の性別は明確に「男」であると公表されています。人間時代の名前は明記されていないものの、幼少期から「夢と現実の区別がつかない精神疾患」を装い、催眠療法や悪質な心理詐欺で人々の心の隙間に入り込んでは金を騙し取っていた異常な生い立ちが記録されています。
人間の頃から良心の呵責が完全に欠落しており、余命いくばくもない病人に「健康になった」と偽の催眠をかけて後に絶望させるなど、他者の精神を破壊することに純粋な快感を覚える快楽犯でした。鬼舞辻無惨と邂逅した際も、内臓を喰われ致命傷を負いながらも苦痛を歓喜として受け入れたことで無惨の興味を惹き、血を与えられて鬼へと変貌を遂げた経緯を持っています。