法的なトラブルに直面した当事者がSNSや相談コミュニティ(Yahoo!知恵袋や弁護士相談ポータルなど)で吐露する体験談には、制度の壁に直面した生々しい葛藤が記録されています。
詐欺的なネット取引やマルチ商法被害に遭った被害者の投稿では、「警察に何度も足を運んだが、『契約書にサインしている以上、民事トラブルの側面が強い』と被害届を受理してもらえなかった」という落胆の声が目立ちます。警察の現場では日々膨大な相談が寄せられており、明確な詐欺の立証資料(最初から騙す目的だったことを示す通信履歴や複数人による同種手口の証拠)を被害者側が整理して持ち込まない限り、捜査着手を引き出すのは極めて困難です。
また、民事裁判を実際に経験した原告の手記では、「判決が出るまでに1年以上を要し、期日のたびに過去の被害を思い出して精神的に摩耗した」「勝訴はしたが相手が破産手続きを申し立てたため、結局1円も返ってこなかった」という過酷な現実が語られています。法的な勝敗と実質的な金銭的救済は必ずしも一致しないという点は、法廷闘争に踏み切る前に直視すべき現場のリアリティです。