症状が一時的なもので筋力低下を伴っていない初期段階であれば、神経の滑走性を高めるセルフケアと持ち方の根本的見直しによって速やかな改善が期待できます。
効果的なアプローチの一つが、神経の癒着を防ぎ血流を促す尺骨神経モビライゼーション(神経ストレッチ)です。
- 背筋を伸ばして座り、腕を横に肩の高さまでまっすぐ伸ばし、手首を手の甲側に直角に曲げます。
- 親指と人差し指で「メガネ(OKサイン)」の輪を作り、他の3本の指を伸ばします。
- 肘をゆっくり曲げながら手首を外側に回し、作ったメガネの輪を目や耳元に近づけるように逆さにして当てます。
- 肘の内側から小指にかけて心地よい張りを感じる位置で3〜5秒キープし、元の位置に戻します(1セット5回、無理のない範囲で実施)。
並行して必須となるのが、日常的な物理的負荷の遮断です。スマホリングやグリップスタンドを活用して小指で本体重量を支えない構造を作り、操作時は両手持ちを基本とすること。さらに、肘の角度が90度以上深く曲がらないよう、脇の下にクッションを挟んで画面を目線の高さまで持ち上げる工夫が決定的な予防策となります。