京都1区における近年の最大の焦点は、長年固定化されていた「自民対共産」の構図が、第3極や野党再編の波に洗われて急速に流動化している点にあります。総務官僚出身の実務派として地盤の引き継ぎを進めてきた自民党の勝目康氏に対し、共産党は党のプリンスと称された穀田氏の後継として、若手論客の堀川あきこ氏を前面に押し出しました。この二陣営の激突を軸にしつつも、日本維新の会や立憲民主党が都市型浮動票を着実にすくい上げ、かつてない僅差の争いが繰り広げられています。
関係各社の出口調査や世論動向を詳細に分析すると、勝敗を決定づける要因は「強固な組織票」から「新旧住民の意識乖離」へと移行している実態が浮き彫りになります。古くからの商家や職人が集まるエリアでの組織固めだけでは逃げ切れず、近年激増したマンション住まいの現役世代、さらには学生票をいかに取り込むかが、各陣営にとって死活問題となっているのです。