歴代代表の歩みは常に順風満帆だったわけではありません。ファンの記憶に最も鮮烈に刻まれているのが、ハリルホジッチ 解任 経緯を巡る2018年の激震です。
ロシアW杯開幕まで残りわずか約2ヶ月という異例のタイミングで行われた解任劇。JFAが挙げた公式理由は「選手とのコミュニケーションや信頼関係の希薄化」でした。徹底したデュエル志向と縦への速さを求めたハリルホジッチ氏の厳格な統制は、海外組の主力選手たちが抱く戦術的ビジョンと深刻な軋轢を生み、チーム内の心理的安全性が著しく損なわれていたことが当時の取材で浮き彫りとなっています。
また、2015年のハビエル・アギーレ監督の解任は、スペイン時代の八百長疑惑訴追というピッチ外のコンプライアンスリスクによるものでした。短期間で戦術的基盤を整えつつあった名将の退任劇は、代表監督選びにおけるリスク管理の難しさを浮き彫りにした事例です。
ハリルホジッチ氏の解任後に緊急登板した西野朗 ロシアW杯采配は、まさに組織心理学的な名手腕でした。短期間で選手主導のミーティングを重ねて信頼を回復し、ポーランド戦のパス回しによる批判を背負いながらもグループステージを突破。ベルギーとの死闘まで持ち込んだマネジメントは、危機管理における日本的リーダーシップの象徴とされています。