メジャーレーベルであるユニバーサルミュージックジャパンとの電撃契約は、彼のキャリアにおける大きな転換点となった。インディーズやネットシーンでの自由な活動から、より広範なオーディエンスへと届くメジャーの舞台へ。そこには自らの音楽表現をさらに研ぎ澄ませる覚悟が込められていた。
その成果が結晶化したのが、オリジナル作品『殻落箱』だ。自らの殻を打ち破るというテーマの通り、単なるピアノソロにとどまらず、緻密なトラックメイクやボーカルを取り入れた楽曲群は、彼のアーティストとしての底知れぬポテンシャルを証明した。音の粒子一つひとつに込められたこだわりは、ストリートで培った現場感覚と見事な融合を果たしている。