訪れる前に誰もが気にするのが「どの座席を選べば後悔しないか」という点だろう。1,248席を誇る武蔵野市民文化会館大ホールは、どの位置からも舞台が見えやすい緩やかな傾斜設計が施されている。視界の抜けが良いだけでなく、豊かな直接音と残響が絶妙にブレンドされる1階中央の12列から18列付近は、オーディオファイル垂涎の特等席だ。2階席前列もステージ全体を見渡すパノラマビューが広がり、音の広がりを立体的に体感できる。
一方、室内楽に最適な444席の武蔵野市民文化会館小ホールは、ステージと客席の距離が驚くほど近い。演奏者の息づかいや指先の繊細なタッチまでがダイレクトに伝わる親密な空間だ。小ホールでは前列中央はもちろんのこと、サイドバルコニー寄りの席でも音がクリアに届くよう音響反射板が綿密に計算されており、どこに座っても濃密な音楽体験に没入できる。