全国的な焼き芋ブームは定着期に入り、市場には蜜芋系をはじめとする多様な品種が溢れている。その中にあって、伝統のホクホク系を守りながら進化を続ける鳴門金時の存在感は衰えるどころか、さらに高まりを見せている。
近年では六次産業化の波に乗り、冷凍焼き芋の輸出や、機能性成分に着目した新商品の開発など、アグリビジネスとしての新たな展開も活発だ。気候変動や土壌管理の課題に対しても、データに基づいたスマート農業の導入が進むなど、産地全体で次世代への技術継承とブランド強化が進められている。本物の味を追求し続ける生産者たちの情熱が、この黄金色のサツマイモを未来へとつないでいる。