栃木県の高校受験において、羅針盤とも呼ぶべき存在が下野新聞社が主催する下野模擬テストだ。県内中学生の受験母集団が圧倒的であり、その偏差値推移は入試当日の合否と恐ろしいほどの相関を見せる。宇都宮北高の合格可能圏(努力圏・可能圏・安全圏のうち可能圏)とされる偏差値帯は、長らく57から60の間で推移してきた。
しかし、直近の秋以降の模試データを精査すると、偏差値60ラインであっても決して「安全」とは言い切れない波乱含みの様相を呈している。宇都宮女子高や宇都宮東高から志望変更を行って安全策をとる上位層が流入するため、上位15%の層が分厚くなり、中間層が押し出される現象が頻発しているためだ。
模試で偏差値58をキープしていた受験生が不合格となり、55前後から直前期の追い込みで逆転を果たした実例は枚挙にいとまがない。模試の判定記号に一喜一憂するのではなく、大問ごとの失点傾向、特に数学の関数・幾何分野と英語の長文読解での精度が、当日の結果を直撃する。