山形県の北西部に位置する最上郡鮭川村。のどかな田園地帯を抜け、緩やかな傾斜地を進んだ先に忽然と姿を現すのが、国の天然記念物ならぬ村指定天然記念物「小杉の大杉」である。地元では古くから神木として崇められてきたこの一本杉こそが、全国に知れ渡る巨木の代表格だ。
根回りは約6.3メートル、樹高は約20メートル。枝張りの美しさは息を呑むほどで、見る角度によって微妙に表情を変える。正面から対峙した瞬間に誰もが息を呑むのは、あの愛らしいキャラクターの輪郭そのものが、偶然の産物としてそこに息づいているからに他ならない。夫婦杉とも呼ばれ、縁結びや子宝の御利益を求めて訪れる参拝者も後を絶たない。