本作の熱狂は映画賞でも証明された。第42回日本アカデミー賞において、最優秀主演男優賞(役所広司)、最優秀助演男優賞(松坂桃李)を含む主要部門を独占。続く第45回でも鈴木亮平が最優秀助演男優賞に輝くなど、キャストの怪演は批評的にも絶大な評価を獲得した。
白石和彌監督は過激なバイオレンス描写を恐れず、広島ロケで役者陣の野生を極限まで引き出した。豚の排泄物に塗れる過酷なシーンや、アドリブ混じりの乱闘劇など、現場の熱量がそのままフィルムに焼き付けられている。失われつつあった娯楽活劇の魂を、現代のクオリティで再構築した功績は計り知れない。