ストームグラスの内部には、独自の比率で調合された無色透明の混合液体が封入されています。主な成分は以下の通りです。
- 樟脳(しょうのう / カンフル):クスノキ等から抽出される天然精油成分(結晶の主役)
- エタノール(無水エタノール):樟脳を溶かすための有機溶媒
- 硝酸カリウムおよび塩化アンモニウム:結晶の析出状態を調整する無機塩類
- 精製水:溶解度をコントロールする希釈液
ストームグラスの原理の核となるのは、樟脳のエタノール水溶液に対する溶解度の変化です。樟脳は温かいアルコールにはよく溶けますが、水分の多い液体や低温環境では溶けきれずに結晶化します。気温が下がることで過飽和状態になった樟脳が、ガラスの内壁や液体中の微粒子を核として再結晶化し、幻想的な樹形や羽状の姿を現す仕組みです。