なぜ静岡の老舗「三保原屋本店」は330年も愛され続ける?人気の真相を徹底解説

なぜ静岡の老舗「三保原屋本店」は330年も愛され続ける?人気の真相を徹底解説

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静岡市葵区の呉服町通りに面した三保原屋本店。その起源は徳川第5代将軍・徳川綱吉の治世であった1687年(貞享4年)にまで遡ります。駿河の地で荒物や油、日用金物を商う店として産声を上げたのが創業の歴史であり、屋号の「三保原屋」は名勝・三保の松原に由来すると伝えられています。時代が明治、大正、昭和へと移り変わるなかで、金物屋から家庭用品、そして現代の高感度な生活雑貨・調理道具専門店へと、人々の生活様式の変遷に合わせて柔軟に業態を進化させてきました。

地方都市の中心商店街がシャッター通り化や均質化に悩まされる事例が全国で相次ぐなか、呉服町に確固たる拠点を構える三保原屋本店は独自の存在感を放ち続けています。同店が世代を超えて支持される最大の要因は、流行の使い捨て文化に与せず、「作り手の思想が宿り、10年・20年と使い続けられる道具」だけを厳選して店頭に並べる確固たる哲学にあります。祖母から母へ、母から娘へと、三世代にわたって台所道具を新調・手入れする場として選ばれる光景は、同店において日常茶飯事となっています。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。