強烈な痛みを伴う現象に対して「ファニー(Funny=おかしい、奇妙な)」という表現が使われている背景には、英語のダブルミーニング(掛け言葉)と感覚の特異性という2つの説が存在します。
最も有力とされているのが、上腕骨を意味する解剖学用語「humerus(ヒューメラス)」と、「おもしろい・滑稽な」を意味する「humorous(ヒューモラス)」の発音がほぼ同じである点に着目したダジャレです。医学的な骨の名称をもじり、「ユーモラスな骨=ファニーボーン」と呼ぶようになったという言葉遊びが、民間伝承的に定着したと伝えられています。
もうひとつの説は、ぶつけた瞬間に生じる感覚そのものに由来するというものです。単なる打撲の鈍痛とは異なり、ジーンとした麻痺感や笑いがこみ上げるような奇妙な不快感、脱力感を覚えることから、「変な感覚をもたらす骨」という意味で名付けられたとも言われています。いずれにせよ、英語圏の日常会話から生まれた俗称であり、医学用語ではありません。