人間の身体が感じる暑さは、温度計が示す気温だけで決まるわけではありません。体感温度を支配する二大要素が「湿度」と「気流(風速)」です。
人間は汗を蒸発させる際の気化熱によって体温を下げています。しかし、室内の湿度が高くなると汗が蒸発しにくくなり、熱が体内にこもってしまいます。実験データによると、同じ室温28度であっても湿度を60%以下、理想的には50%程度まで低下させることで、発汗量が抑えられ、不快指数が劇的に低下することが実証されています。湿度50パーセントの体感温度は、湿度70%の環境と比べて実質的に2℃以上涼しく感じられます。
また、体感温度を下げる方法として最も費用対効果が高いのが「風」の活用です。風速が秒速1メートル増すごとに、人間の体感温度は約1℃下がるとされています。エアコン単体で部屋全体を冷やそうとするのではなく、空気の対流を生み出す工夫が不可欠となります。