現役当時の評価を振り返ると、旅情あふれる個人ブログの宿泊記や各旅行予約サイトの口コミ評判には、驚くほど極端な二面性が記録されていました。評価の星が「5」と「1」に綺麗に割れることこそが、このホテルの本質を物語っています。
肯定派の意見として圧倒的多数を占めたのは、やはり名古屋駅新幹線口の格安宿としての無類の利便性です。「新幹線改札から信号待ちを含めても2分でベッドに倒れ込める」「早朝6時の始発新幹線に乗るならここ以上の選択肢はない」という声は、出張費を抑えたいビジネスパーソンや、Zepp Nagoya・ナゴヤドーム(バンテリンドーム)でのイベント帰りの遠征民にとって絶対的な正義でした。
一方で、現代的な快適性を求める宿泊者からの評価は容赦のないものでした。「ユニットバスが極端に狭く、体の大きな男性は身動きが取れない」「壁が薄く、隣室の目覚まし時計や廊下の足音が筒抜け」「エアコンの温度調整が一括管理で効かない」といった不満が頻出。昭和の香りをそのまま保存したような内装は、ノスタルジーを感じるファンがいた半面、清潔感と静粛性を最優先するライト層にとってはカルチャーショックを与える空間でもあったのです。