便秘薬は大きく分けて、腸の蠕動運動を直接刺激する「刺激性下剤(センナやビサコジルなど)」と、便の性状を変える「非刺激性下剤(浸透圧性下剤など)」の2種類に分類されます。酸化マグネシウムは非刺激性下剤の代表格であり、腸管壁を無理やり収縮させません。
胃を通過した酸化マグネシウムは、腸内で水分を吸収・保持する高い浸透圧を生み出します。周囲の組織から水分を腸管内へと引き込むことで、カチカチに硬くなった便に潤いを与えて体積を増やし、自然な排便反射を促すのが基本的なメカニズムです。
刺激性便秘薬に見られる「差し込むような腹痛」が極めて起きにくいのは、腸の神経や筋肉を急激に刺激しないためです。また、神経が麻痺して自力排便ができなくなる「耐性(習慣性)」がつきにくく、長期的なコントロール薬として医療現場で第一選択に位置づけられています。