熱中症は突然倒れるだけでなく、前兆となるサインが段階的に現れます。医療現場で用いられる熱中症重症度分類ガイドラインに基づき、自身の状態や周囲の様子をすばやく見極めることが重要です。
軽症にあたる「I度」では、めまい、立ちくらみ、筋肉のこむら返り、大量の発汗などがみられます。この段階で涼しい場所へ移動し休息をとれば、重症化を防ぐことが十分に可能です。しかし、見過ごして中等症の「II度」に進行すると、強い倦怠感、頭痛、吐き気、嘔吐、判断力の低下といった症状が現れ、自力での行動が困難になっていきます。
最重症の「III度」に達すると、意識障害、けいれん、高体温、まっすぐ歩けないといった異常運動が起こります。III度は多臓器不全に直結する極めて危険な状態であり、現場での処置と並行して一刻を争う医療機関への搬送が必要です。熱中症初期症状チェックを怠らず、少しでも普段と違う違和感を覚えたら即座に対処を開始してください。