順風満帆に見えた稲村亜美の始球式活動において、最大のトラブルとして全国的なニュースとなったのが、2018年3月10日に明治神宮野球場で発生した「神宮球場騒動」でした。
この日、日本リトルシニア中学硬式野球協会の関西連盟主催による「開幕式」のゲストとして招待された稲村は、選手宣誓の後に始球式マウンドへ登壇。無事に投球を終えた直後、バックネット裏やベンチ付近に整列していた中学生球児数千人が突如としてマウンドへ向かって猛ダッシュを開始しました。あっという間に数百人規模の球児が彼女を取り囲み、もみくちゃにするパニック状態へと発展したのです。
ネット上に動画がアップロードされると、「痴漢行為ではないか」「暴徒化している」「危険すぎる」と凄まじい批判が巻き起こり、リトルシニア連盟の指導体制やモラルを問う大炎上へと発展しました。しかし、この異常事態直後に稲村亜美本人が自身のSNSへ投稿した声明が、事態を大きく沈静化させることになります。
彼女は「みなさんの熱気を感じました」「怪我もなく無事ですのでご安心ください」と自らの無事を伝えつつ、球児たちを責めることなくイベントの成功を労うコメントを発表。恐怖と混乱の中にいたはずの本人が見せたこの「神対応」に対し、世間からはその人間性とプロ意識の高さを称賛する声が殺到しました。