「どうしても頭がボーッとして思考が停止する」「目の奥が重くて開けていられない」という局面では、首筋から後頭部にかけての血流をダイレクトに改善するアプローチが劇的な効果を発揮します。デスクワークによる長時間の同一姿勢は、後頭下筋群を硬直させ、脳へ酸素とブドウ糖を運ぶ椎骨動脈の血流を阻害して睡魔を加速させる主因となります。
首の後ろに位置する2大急所が「風池(ふうち)」と「天柱(てんちゅう)」です。天柱は首の後ろにある2本の太い筋肉(僧帽筋)の外側のくぼみ、風池はそのさらに指1本分外側、髪の生え際にある深いくぼみにあります。この風池 天柱 眠気撃退アプローチでは、両手で後頭部を包み込むように持ち、親指の腹を左右のくぼみに引っかけます。頭部をやや後ろに倒しながら、親指を頭頂部(鼻の奥)に向けてグーッと持ち上げるように圧をかけます。眠気覚まし ツボ 首の周辺を深部から刺激することで、鬱血していた血流が一気に頭頂部へと駆け上がり、視界がパッと明るくなります。
そして頭の頂点に位置するのが「百会(ひゃくえ)」です。左右の耳の最高部を結んだ線と、眉間から頭頂へ通る中心線が交差する場所にあります。「百の経路が交わる」とされる名の通り、自律神経の調整弁として機能する最重要経穴です。百会に中指を重ねて当て、心地よい痛みを感じる強さで真下に向かってゆっくりと垂直に加圧します。呼吸を止めずに深呼吸を繰り返しながら10秒ほど押し続けると、過度な緊張が抜け、冴えわたる集中状態へと導かれます。