外観以上に確実な識別材料となるのが、車内に鎮座する隊員の様子と独特の車内レイアウトです。交通取締用四輪車は道路交通法および各都道府県警察の運用内規に基づき、原則として2名乗車での運用が義務付けられています。
フロントシートを横から、あるいは後方から見通すと、青い機動服(または濃紺の制服)を身にまとい、ヘルメットを装着した2名が極めて正しい姿勢で直立着座しています。運転手は両手を「9時15分」の位置に正確に置き、助手席の隊員は常に周囲の交通状況や後方ミラーに視線を走らせています。一般的なレジャー車や商用車のようなリラックスした姿勢や会話の様子は見受けられません。
元交通機動隊員の手記や取材証言によると、助手席足元には赤色灯の昇降スイッチやサイレンアンプ、マイクが配置されており、助手席隊員は左手でマイクを握る準備を整えながら、前方の違反挙動を監視していると語られています。ダッシュボード中央付近には速度計測値を印字・固定するストップメーターが鎮座しており、夜間でも計器類の青白い光がフロントガラス越しに浮かび上がることがあります。