Q1:成人患者の搬送時にジャクソンリース回路を使っても問題ありませんか?
A1:短時間の病棟間搬送やCT室への移動などで使用されるケースはありますが、成人の場合は分時換気量が大きいため、最低でも10〜15L/分以上の高流量酸素が必要になります。酸素ボンベの残量消費が極めて早くなるため、長時間の搬送には人工呼吸器や自発呼吸用の高流量デバイスを使用するのが安全です。
Q2:バッグがパンパンに膨らみきってペコペコ動かない時の原因は何ですか?
A2:主な原因は「新鮮ガス流量が多すぎる」か「バッグ尾部の調節弁が閉まりすぎている」のいずれかです。そのまま放置すると気道内圧が上昇して肺損傷を起こす危険があるため、直ちに尾部弁を緩めて開くか、酸素流量を適切に調整してください。
Q3:バッグバルブマスク(アンビューバッグ等)との使い分けの基準は?
A3:心肺蘇生(CPR)時や成人の用手換気には、高圧換気が確実に行え酸素源がなくても空気を送り込めるバッグバルブマスクが適しています。一方、小児麻酔の導入時や、微弱な自発呼吸を邪魔せず観察・同調したい場面では、弁の抵抗がなく触覚フィードバックに優れたジャクソンリース回路が選ばれます。