チャンバラトリオの歴史を語る上で欠かせないのが、彼らが育て上げた多くの弟子や後輩芸人たちとの強い絆です。師弟関係が厳格であった昭和の演芸界において、山根伸介を中心とする一門は人情味あふれる指導で知られていました。
漫才界の重鎮であるオール阪神・巨人のオール巨人は、若手時代に山根伸介の付き人・弟子として修行を積んだことで広く知られています。巨人は自身の著書や番組内の回顧録において、「礼儀作法から舞台上での間合い、客席を惹きつける気迫まで、芸人の基礎はすべて師匠の背中を見て学んだ」と語っています。
また、吉本新喜劇で名物キャラクターとして親しまれる帯谷孝史や、一門の芸を受け継いだ「チャンバラjr.」(駿河幸太郎、岡田和幸ら)など、多彩な演者がその教えを胸に舞台へ立ち続けました。現場のスタッフや関係者への配慮を欠かさず、舞台裏では誰よりも真摯に台本と殺陣の安全確認に向き合っていた彼らの姿勢は、現代の芸人たちにも脈々と受け継がれています。