ふたりの共演史を語る上で欠かせないのが、2013年公開の青春タイムトラベル映画『江ノ島プリズム』です。江ノ電沿線を舞台に、病弱な親友を救うため過去へとタイムリープする高校生たちの切ない絆を描いたこの作品で、ふたりはノスタルジックな空気感を共有しました。この現場での信頼構築が、のちの大ヒットドラマの強固な土台となっています。
そして2015年、ふたりのコンビネーションを決定づけたのが月9ドラマ『恋仲』でした。福士蒼汰さん演じる不器用で心優しい青年・三浦葵と、本田翼さん演じる天真爛漫で芯の強いヒロイン・芹沢あかり。富山と東京を跨ぐ10年越しの初恋を描いた物語は、毎回放送直後にSNSのトレンド上位を独占しました。
特に視聴者の胸を打った名シーンとして語り継がれているのが、「第5話の花火大会での急接近シーン」や、「チャペルを舞台にした感動のラストキスシーン」です。言葉にできないもどかしさを視線ひとつで表現する演技の呼吸は、まさに阿吽の仲。当時20代前半の若手俳優として多大なプレッシャーに晒されていたふたりが、現場で互いに支え合いながら創り上げたからこそ生まれた奇跡的な映像美でした。