キャップを部分的に手入れする際、最も神経を使うのがニューエラシール保護方法です。ストリートシーンにおいて、バイザーに貼られたゴールドやシルバーのステッカーは単なる品質表示タグではなく、新品であることやカルチャーへの敬意を示すアイデンティティそのものとして扱われてきました。水分や洗剤の浸透を防ぐには、物理的な二重防護が欠かせません。
自宅で施工できる最も確実な保護策は、「食品用ラップフィルムとマスキングテープによる厳重シーリング」です。ステッカーの縁よりも1〜2cmほど大きめにカットしたラップをシワなく密着させ、その上から粘着力の穏やかな塗装用マスキングテープで四方を隙間なく密閉します。セロハンテープや布ガムテープは糊残りの原因になるため絶対に使用してはいけません。
さらに長期間の美観維持を重視するコレクターの間では、「クリーニング前にあらかじめシールを剥がして保護シートに保管する」という上級技も定着しています。ドライヤーをごく弱めの温風(40度程度)でバイザーの裏側から数秒間当て、糊を適度に柔らかくしてから、クラフト用のアートナイフの刃先をシールの端に滑り込ませてゆっくりと剥離します。剥がしたシールはクッキングシートや剥離紙に貼り付けて保管し、キャップ本体の乾燥とケアが完全に完了した段階で元の位置に貼り直します。この手法を用いれば、水濡れによるシールの白濁や剥がれを物理的に100%回避可能です。