Q1:市販薬の中で「最も強い虫歯の痛み止め」を教えてください。
A1:市販薬(OTC医薬品)の枠組みの中で、鎮痛強度と即効性の観点から最も強力とされるのは、第1類医薬品の「ロキソプロフェンナトリウム」製剤、または1回あたり200mgの「高用量イブプロフェン」に鎮痛補助成分を配合した複合製剤です。ただし、強さは「痛みの原因」と合致しているかに左右されます。歯肉の炎症には抗炎症作用の高いイブプロフェンが、神経の鋭い痛みの初動にはロキソニンが選ばれる傾向があります。
Q2:痛みが引かないとき、ロキソニンを2錠飲んだり他の鎮痛剤を混ぜて飲んでもいいですか?
A2:絶対に避けてください。ロキソニンなどのNSAIDsは、定められた用量を超えて過剰に服用しても効果の天井(頭打ち効果)があり、鎮痛作用はそれ以上高まりません。一方で、胃粘膜を保護するプロスタグランジンの合成も強力に阻害してしまうため、胃潰瘍、急性胃出血、急性腎障害といった重篤な臓器不全を引き起こす危険性が跳ね上がります。他の市販薬との重複服用も同様の危険を伴います。
Q3:妊娠中や授乳中に急な歯の痛みが起きた場合、どの市販薬を飲めばよいですか?
A3:妊娠中(特に妊娠後期)は、ロキソプロフェンやイブプロフェンなどのNSAIDsは胎児の動脈管早期閉鎖などの重篤なリスクがあるため原則として服用できません。安全性の観点から第一選択となるのは「アセトアミノフェン単剤(タイレノールAなど)」です。ただし、自己判断での長期連用は避け、可能な限り速やかに産婦人科のかかりつけ医や歯科医師へ電話で相談してください。