肥料の配合を見直しても花芽がつかない場合、次に疑うべきは「夜間の置き場所と光環境」です。朝顔は日照時間が短くなり、連続した暗闇の時間(暗期)が一定以上長くなることで花芽を形成する「短日植物」に分類されます。
現代の住宅街やマンションのベランダには、朝顔の開花スイッチを狂わせる人工光が無数に溢れています。以下のような光が夜間に当たっていませんか?
- 防犯用のLED街灯や道路照明の光
- 玄関先のセンサーライト・ガーデンライト
- 部屋の窓から漏れる室内の蛍光灯やモニターの明かり
朝顔は非常に敏感で、深夜にわずか数分間、本が読める程度の微弱な光(数ルクス程度)を浴びるだけでも「まだ昼間だ」と誤認し、暗期のカウントをリセットしてしまいます。その結果、花芽をつくるシグナルが出ず、いつまでもつるを伸ばし続けてしまうのです。夜間は街灯の光が直接当たらない場所に鉢を移動させるか、夕方18時から翌朝8時頃までダンボールや遮光ネットを被せて完全な暗闇を作る「短日処理」を数日間行うと、驚くほどスムーズに花芽が付き始めます。