仕事中だけ猛烈に眠い原因は?ナルコレプシーの真偽と睡眠外来の目安

仕事中だけ猛烈に眠い原因は?ナルコレプシーの真偽と睡眠外来の目安

仕事中だけ猛烈に眠い原因は?ナルコレプシーの真偽と睡眠外来の目安の詳細について、最新情報を基に徹底解説します。

では、ナルコレプシーではないとすれば、なぜ仕事中に意識を失いかけるほどの睡魔が襲ってくるのでしょうか。報道機関の健康調査や日本睡眠学会の学術報告を統合すると、働く世代を苦しめる眠気の正体は大きく4つに分類されます。

疾患・要因分類主な発生メカニズム休日の状況・自覚症状医学的アプローチ・検査ナルコレプシー(1型/2型)オレキシン神経の脱落・覚醒維持機能の破綻休日や遊びの最中も頻繁に居眠りするPSG検査+MSLT(平均潜時8分以内)特発性過眠症中枢神経系の覚醒機能不全(オレキシン値は正常)10時間以上寝ても起きられず覚醒後も酩酊感が残る長時間PSG+MSLT(SOREMPは出にくい)睡眠時無呼吸症候群(OSAS)気道閉塞による低酸素血症と頻回の中途覚醒いびき、起床時の頭痛・喉の渇き、終日の倦怠感自宅簡易アプニア検査または1泊PSG検査重度睡眠負債・心因性疲労慢性的な睡眠時間不足、ストレスに対する脳の防衛逃避休日に平日より2〜3時間以上長く寝だめする睡眠日誌の記録、生活環境・ストレス要因の精査

似た疾患として挙げられるのが特発性過眠症との違いです。特発性過眠症はオレキシン値に異常がなく、情動脱力発作も生じませんが、夜間に10時間以上の睡眠をとっても朝起きられない「睡眠酩酊(寝ぼけ・泥酔のような状態)」が顕著に現れます。昼寝をしても全く頭がスッキリしないのが特徴で、これもまた休日に改善するようなものではありません。

臨床の現場で「仕事中の強い眠気」を訴えて受診する患者の大多数を占めるのは、実は睡眠時無呼吸症候群の検査で陽性判定が出るケース、そして自覚なき重度の睡眠負債です。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。