ネット上の掲示板やSNS、各地の消費生活センターに寄せられる相談件数を見ても、一般市民が最も強い警戒感を抱いているのが勧誘(折伏)の現場です。両者のアプローチは質感において大きく異なります。
顕正会の勧誘手法は、偽装と心理的監禁を特徴とします。典型的には、高校・大学の同級生やマッチングアプリ、サークル活動を通じて「久しぶりにご飯を食べよう」「相談に乗ってほしい」と呼び出されます。ファミリーレストランや喫茶店に到着した途端、見知らぬ「先輩幹部」が合流。目的を告げずに数時間にわたって日蓮の予言や他国侵略の恐怖を吹き込み、拒絶しても「入会届に名前を書くだけでいい」「本部に一緒に行ってお祈りするまで帰さない」と取り囲みます。過去には東京・板橋の青年部本部や各地の会館へ無理やり連れ去る行為が警察沙汰となり、公安・生活安全部門による家宅捜索を幾度も受けています。
一方、創価学会の勧誘はコミュニティ密着型・親族包囲型の色彩が強い傾向にあります。古くからの近隣付き合い、親戚関係、職場の上司部下関係を通じて「絶対に幸せになれる哲学がある」「病気が治る」と語りかけ、地域の会合(座談会)へと招く手法が主流です。また、国政・地方選挙の時期になると「公明党の〇〇候補に一票をお願いしたい」という電話や家庭訪問が執拗に行われ、これが人間関係の軋轢を生む主因となっています。顕正会のような突発的・物理的な軟禁劇は少ないものの、逃げ場のない血縁・地縁ネットワークを利用した同調圧力に苦しむケースが目立ちます。