9月3日とは何の日?ドラえもん誕生秘話と王貞治の偉業を徹底検証

9月3日とは何の日?ドラえもん誕生秘話と王貞治の偉業を徹底検証

9月3日とは何の日?ドラえもん誕生秘話と王貞治の偉業を徹底検証について押さえておきたい 注意点を厳選して解説いたします。

長年親しまれている歴史的事実や人気キャラクターの設定には、時代が下るにつれて尾ひれがつき、事実とは異なる都市伝説や誤認がネット上に流布しているケースが少なくありません。ここでは一次資料と公式アーカイブに基づき、3つの代表的な盲点を検証します。

第一の誤解は、ドラえもんの生年月日や身体スペックにまつわる数字です。「2112年9月3日生まれ、身長129.3cm、体重129.3kg、ジャンプ力129.3cm」という、徹底して「129.3」にこだわった数値設定について、「作者の藤子・F・不二雄先生が適当に思いついた語呂合わせではないか」と語られることがあります。しかし、講談社や小学館の歴代編集者が証言している真相は全く異なります。

連載がスタートした1969年当時、『小学四年生』の読者をメインターゲットとしていた藤子先生は、当時の小学4年生女子の平均身長が129.3cmであった文部省(当時)の学校保健統計調査に着目しました。のび太を見下ろす威圧感を与えず、かつ頼りがいのある友達として自然に目線が合う高さとして導き出されたのが「129.3cm」であり、そこから逆算して誕生日が「2112年9月3日」と定められたのです。緻密な児童心理への配慮が生んだ、必然の数字でした。

第二の歴史的ミステリーは、1752年9月3日の「カレンダー消失事件」です。ネットの一部掲示板では「時の権力者が勝手に10日間を隠蔽した」という陰謀論めいた言説が散見されますが、これは天文学的な改暦の措置です。イギリスおよびその植民地(北米含む)が、それまで使用していた「ユリウス暦」から、太陽の運行とのズレを解消した「グレゴリオ暦」へ移行した際、累積していた11日間の誤差を解消するため、1752年9月2日の翌日をいきなり「9月14日」にジャンプさせました。つまり、イギリスの公式記録において「1752年9月3日から9月13日までの11日間」は最初から歴史上に存在しません。「人生の11日間を盗まれた」と市民が抗議したという当時の風刺画が残るほど、社会に大きな衝撃を与えた出来事でした。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。