大手コミュニティサイトや愛犬家フォーラムを調査すると、「フラットコーテッドレトリバーを迎えて後悔した」という書き込みが定期的に見受けられます。それらの生の声を精査すると、共通する切実な悩みと、一方でその苦労を乗り越えた先にある深い絆の両面が浮き彫りになってきます。
ネット上に寄せられたネガティブな体験談には、次のような生々しい告白が目立ちます。
「子犬のじゃれ噛みで腕や足が傷だらけになり、毎日のように服を破かれた」(30代女性)
「留守番をさせたわずか2時間の間に、リビングの石膏ボードの壁に大穴を開けられた」(40代男性)
「散歩中の引っ張りが強烈で、油断した瞬間に引っ張られて転倒し、手首を骨折した」(50代女性)
これらの悲痛な叫びは、衝動買いや見た目のかわいらしさだけで迎えてしまった家庭に顕著です。特に子犬期から若年期(生後6ヶ月〜2歳頃)にかけての破壊力は凄まじく、適切なハウストレーニングやメンタルワークを怠ると、家庭内の生活空間が崩壊しかねません。
しかし興味深いことに、こうした壮絶なパピー期を経験しながらも、最終的には「二度と他の犬種は飼えないほど素晴らしいパートナーになった」と語る飼い主が圧倒的多数を占めています。自著や手記でフラットとの暮らしを綴る熱狂的なファンは、「手がかかる期間が長い分、こちらの意図を理解してアイコンタクトを取り合えるようになった瞬間の喜びは何物にも代えがたい」「まるで人間の相棒と暮らしているような深い愛情を感じる」と口を揃えます。つまり、後悔するかどうかの分かれ道は、最初の3年間に訪れる嵐のような試練を受け止め、根気強く教育できるリソース(時間・体力・経済力)があるかどうかにかかっていると言えます。