「虎と龍の看板を見かけなくなった」という声がSNSを中心に広がった背景には、2010年代半ばから進行した大幅な店舗網の縮小があります。兵庫県姫路市を発祥とし、最盛期には関西一円に30店舗以上を展開していた同チェーンですが、2020年代前半の外食産業を取り巻く激変を経て、スクラップ&ビルドが急速に進められました。
現在、検索エンジン上で関連ワードとして「閉店」が上位に現れるため、「事業そのものが消滅した」と誤認されがちです。しかし、ラーメン虎と龍の現在は全滅などしておらず、発祥地である兵庫県内(姫路エリアや神戸近郊、阪神間)や大阪府内の特定店舗において、地域密着型として営業が続けられています。
かつてのようなドミナント出店による大量露出から、採算性の高い実力派店舗にリソースを集約する少数精鋭の体制へとシフトしたのが実態です。深夜のロードサイド店としての役割から、地元客に愛される日常の食事処へとポジショニングを変え、2026年現在も熱狂的な固定ファンに支えられています。