SNSが生活インフラとなった現代において、スマートフォンの画面に並ぶ数字は、私たちが自覚している以上に精神へ負荷を与え続けています。この機能を単なる設定の1つとして終わらせず、人生の質を高めるツールとしてどう向き合うべきか、社会心理学的な観点から考察します。
数字の呪縛と「社会的比較の罠」を断ち切る
心理学には、他者との優劣を比較することで自らの価値を推し量ろうとする「社会的比較理論」が存在します。Instagramにおけるいいね数は、個人のセンス、人間関係の豊かさ、外見的魅力などを極めて単純化された「単一の数値」に置き換えてしまう暴力性を秘めています。
いいね数を非表示にすることは、自分と他者との間に健全な「心理的バウンダリー(境界線)」を引き直す行為に他なりません。「何人が評価してくれたか」という他者軸の評価から、「自分が何を表現したいか」という自己軸の充足へと主権を取り戻すための極めて合理的なアプローチなのです。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
最後に、本機能の導入を検討している方へ向けた、属性別の明確な判断基準を提示します。
▼ いいね数を非表示にすべき人
- 投稿後、数分おきにアプリを開いて通知や数字の伸びをチェックしてしまう人
- 他人のバズっている投稿を見て、言いようのない焦燥感や劣等感を抱いてしまう人
- 作品のクオリティや世界観そのもので勝負したい写真家、イラストレーター、作家
- 個人的な記録や親しい友人との思い出アルバムとしてSNSを活用している一般ユーザー
▼ いいね数を表示したままにすべき人(慎重になるべき人)
- 「多くの人が支持している」という社会的証明(バンドワゴン効果)を集客・販売に直結させたいD2Cブランドや店舗アカウント
- 企業からのPR案件受注を主たる収益源としており、クライアントに対してオープンなエンゲージメントを即座に提示したいインフルエンサー
- 数値の増減をゲーム感覚で楽しみ、マーケティングの仮説検証として割り切って運用できるプログロース担当者