人は生まれながらにして回避型になるわけではありません。愛着障害 育ちと原因を遡ると、幼少期における主たる養育者(主に親)との関係性のなかで形成された「内的活動モデル」に行き着きます。
主な形成要因として挙げられるのが、幼少期の感情的無視(エモーショナル・ネグレクト)や、過干渉による支配です。泣いても抱きしめられず放置された経験や、テストの点数など親の期待に応えたときだけ褒められる「条件付きの愛情」を受けて育った子どもは、次のような生存戦略を学習します。
「親に助けを求めても拒絶されるだけだ」「感情を表現すると叱責される」。その結果、他者に期待することを最初から放棄し、欲求を押し殺して自活する術を身につけます。傷つかないための鎧として身につけた「感情の切り離し」が、成人後の回避性愛着障害の恋愛心理としてそのまま反復されているのです。