日本のアニメ界において「仮面キャラ」の文化を語る上で絶対に外せないのが『機動戦士ガンダム』シリーズです。1979年の初代ガンダム以降、ほぼすべてのシリーズ作品に「重要な仮面・覆面の男(時に女性)」が登場することが不文律となっています。
歴代のガンダム仮面キャラは、単なるライバルにとどまらず、主人公の思想を揺さぶるアンチテーゼとして配置されています。
- ゼクス・マーキス(『新機動戦記ガンダムW』):自らの高貴な出自を捨て、純粋な騎士道精神で戦場を駆ける仮面の美青年。
- ラウ・ル・クルーゼ(『機動戦士ガンダムSEED』):自らの出生の呪いから人類絶滅を企てる、冷酷非情な仮面の指揮官。
- ネオ・ロアノーク(『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』):記憶を奪われ、かつての仲間と敵対する宿命を背負った仮面のパイロット。
- ミスター・ブシドー(『機動戦士ガンダム00』):独自の武士道美学を追求し、主人公・刹那との一騎打ちに執念を燃やす猛者。
- プロスペラ・マーキュリー(『機動戦士ガンダム 水星の魔女』):シリーズでも珍しい「母親」の仮面キャラ。義肢技術と復讐心をヘルメットに隠し、物語の黒幕として暗躍。
ガンダムにおける仮面は、自らの宿命と対峙し、信念のために人間性を削ぎ落とす「覚悟の象徴」として描かれ続けています。