沢口靖子の芸能界入りのきっかけは、1984年に開催された第1回「東宝シンデレラ」オーディションでのグランプリ受賞でした。3万1705人の応募者の中から選ばれた当時の写真は、黒目がちの大きな瞳と完璧な左右対称の顔立ち、瑞々しい透明感で世間に衝撃を与えました。
同年に映画『刑事物語3 潮騒の詩』で女優デビューを果たし、映画『ゴジラ』やNHK連続テレビ小説『澪つくし』(1985年)のヒロイン・かをる役で国民的人気を確立します。20代前半のグラビアやカレンダーで見せた水着姿は、健康的でありながらどこか気品が漂う奇跡の造形美として今も語り継がれています。
アイドル的な人気から本格派女優へと脱皮していく過程でも、彼女の持つ透明感としなやかな体型は一切揺らぐことがありませんでした。昭和から平成、令和へと時代が移り変わっても、フィルムやデジタルカメラに収められた彼女の姿は常に完璧な美の基準を示し続けています。