sumikaというバンドの歴史を語る上で、メンバーとの別れや幾多の困難は避けて通れない。しかし、彼らは立ち止まることなく、悲しみすらも音楽の力へと変えて歩み続けてきた。近年、ライブで演奏される『伝言歌』には、結成当初の衝動に加え、バンドが重ねてきた年月と重厚なドラマが宿っている。
ステージ上でメンバー同士が目を合わせ、サウンドをぶつけ合う姿には、失われたものへの哀悼と、今ここに生きていることへの圧倒的な感謝が満ちている。悲しみを抱えたまま前に進む彼らの姿が、同じように傷を抱えて生きる現代人の背中を静かに、しかし強力に押し続けているのだ。