広大な敷地内には多数のアート構築物が点在していますが、養老天命反転地の真髄を味わう上で外せない2大ランドマークが存在します。
1つ目が、エントランスを抜けてすぐに出迎える「極限で似るものの家」です。岐阜県の形を模した屋根の下に、迷路のような複雑な壁が張り巡らされています。内部に入ると、床や壁だけでなく、天井にまで冷蔵庫や机、ベッド、シンクなどの生活家具が埋め込まれており、どこが上下なのか分からなくなる圧倒的な錯視空間を体験できます。薄暗い通路から光が差し込むスポットは、ユニークな構図の写真が撮影できる屈指の人気ポイントです。
2つ目が、メインエリアである「楕円形のフィールド」です。巨大なすり鉢状の窪地の中に、日本列島を模したモニュメントや、傾斜壁に囲まれた「精緻の棟」「宿命の家」などが配置されています。すり鉢の縁に立つと、地面が歪んで見える壮大なパノラマが広がり、斜面を登り降りする人々の姿そのものがシュールな絵画のように映し出されます。
SNSで映える写真を撮影する際は、「スマホの水平器をあえて狂わせる」「壁の傾きに身体の軸を合わせて立つ」といった工夫を凝らすことで、まるで重力を無視して壁に張り付いているかのようなトリック写真を収めることができます。ただし、撮影に夢中になって足元の段差を踏み外したり、スマホを斜面下へ滑落させたりする事故が多発しているため、立ち止まって足場を固めてからシャッターを切るよう徹底してください。