チケット抽選で「2階席」と表示された瞬間に落胆するファンは少なくありませんが、この「2階席=ハズレ席」という認識はホールAの構造特性に照らし合わせると大きな誤解です。
ホールAの2階席は、前述の通り計算され尽くした急勾配によって構築されています。劇場の1階席後方(特に40列目以降)では、前の観客が立ち上がるとステージの足元やセンターの演者が完全に隠れてしまうケースが多発します。これに対し、2階席は前後の段差が極めて大きいため、前の人が着席・起立のどちらの状態であっても視界に頭が入ることは原理上ほぼありません。
さらに、ライティング技術が高度化した近年のステージ演出において、床面に投影されるプロジェクションマッピングやレーザー光線の幾何学的交差は、高所から見下ろす2階席でこそ真の美しさを発揮します。「ステージ演出の全体像を一つの絵画のように美しく鑑賞できた」「フォーメーション移動の精密さに息を呑んだ」という熱狂的なリピーターの証言は、2階席ならではの圧倒的なアドバンテージを証明しています。
ただし、急傾斜であるがゆえに高所特有の浮遊感や圧迫感を感じる観客も存在します。高い場所が苦手な方は、着席時に手すりをしっかり確認し、階段の昇降時は足元に細心の注意を払うことが大切です。