札幌市中心部に佇む「札幌市時計台」は、1878(明治11)年に旧札幌農学校の演武場として建設された日本屈指の歴史的建造物です。開館時間内の日中は展示施設として有料公開されていますが、閉館後の夜間枠において、札幌市時計台 貸出ホールとして一般の利用申請を受け付けています。
貸し出されるスペースは、建物の心臓部ともいえる「2階演武場」です。かつてクラーク博士の構想に基づき、農学校の生徒たちが心身を鍛錬し、入学式や卒業式を執り行った神聖なホールがそのまま残されています。頭上には合掌造りの木組みトラス構造が広がり、木の温もりに包まれた空間は、現代のコンクリートホールでは決して再現できない厳かな雰囲気を放っています。
指定管理者の運営方針のもと、文化振興や市民交流の場として門戸が開かれており、歴史的遺産を「保存」するだけでなく生きた空間として「活用」する先進的な取り組みとして高く評価されています。