彼らにまつわる噂や噂話は絶えない。営業先での出演料を巡る生々しい交渉、劇場の楽屋で繰り広げられる金銭トラブル、さらには客席の観客に直接おねだりをする破天荒なパフォーマンスまで、そのエピソードは枚挙に暇がない。
しかし、単なる悪行として終わらないのがこのコンビの奇妙な魅力だ。どれほど見苦しく惨めな状況に追い込まれても、小堀敏夫はそれをどこか楽しんでいるかのように笑いへと昇華させようとする。生きることへの異常な執着と、芸人としてのプライドの崩壊。その絶妙なバランスの上に成り立つステージは、観客に笑いと同時に一種の戦慄すら覚えさせる。