惨劇の舞台となった神居古潭は、古くから知られる景勝地でありながら、夜間は鬱蒼とした暗闇に包まれる場所である。北海道警察による慎重な現場検証とデジタル解析によって、被害者がどのようにしてこの地へ連れ出され、追い詰められていったのかの全容が解明された。警察の捜査線上に浮かび上がったのは、SNSでの不適切な画像使用という極めて身近なトラブルだった。
わずかな行き違いから始まった嫌がらせは、やがて車内での長時間の監禁と執拗な暴行へと拡大した。孤立無援の状態で恐怖に慄く被害者の姿と、理性を失った容疑者の行動。警察の追及によって明かされた背景には、現代の若者社会に潜む孤独と歪んだ人間関係が色濃く影を落としている。