「お酒が飲めないのにホストが務まるのか」という疑問に対する現場の答えは、明白に「YES」です。各大手グループが公表するホストの下戸売上ランキング上位を見渡すと、毎月数千万円の売上を立てる看板ホストの中に「実はアルコールを一滴も受け付けない」というキャストが何人も名を連ねています。
かつてのホストクラブでは、高額なブランデーやシャンパンを自ら煽って卓を盛り上げるスタイルが主流でした。しかし、そうした豪快さだけで売上を作れる時代は終わりを告げています。現在、顧客である女性たちが求めているのは、酔っ払ったホストの粗野なノリではなく、「自分の話を真剣に聞き、感情を満たしてくれる上質なコミュニケーション」です。
お酒が飲めないホストが結果を出せる根本的な理由は、アルコールの勢いに頼らない「本質的な人間的魅力」を磨き上げている点にあります。酔いに逃げられないからこそ、会話の構成力や仕草、女性の微細な心理変化を察知する観察眼が極限まで研ぎ澄まされ、結果として強固なリピート率と高額ボトルの注文へと結びついています。